連載 衛生行政キーワード・130
一次予防,二次予防,三次予防を含めた循環器病対策の現状と今後の取り組み
安井 治代
1
1厚生労働省健康局がん・疾病対策課
pp.385-389
発行日 2019年5月15日
Published Date 2019/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209145
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はじめに
心疾患は死因の第2位,脳血管疾患は第3位と,循環器病はわが国における死因の上位を占めている.また,心疾患と脳血管疾患を合わせると,その後遺症のため介護が必要となる原因疾患の第1位である.循環器病には,疾患予防や急性期から慢性期まで幅広い対策が重要である.
本稿では,循環器病の一次予防,二次予防,三次予防を含めた現在までの対策を述べる.また,今後の取り組みについて,①「二十一世紀における第二次国民健康づくり運動〔健康日本21(第二次)〕」1),②循環器病の診療提供体制の検討,③「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中,心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」2)を中心に述べる.
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