第2回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●シンポジウム
1歳発症のインスリン依存型糖尿病の一症例
長尾 和子
1
Kazuko Nagao
1
1大阪市立総合医療センター
1Osaka City General Hospital
pp.51-56
発行日 1998年3月15日
Published Date 1998/3/15
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はじめに
小児糖尿病では,糖尿病の自己管理が,成人とは異なり,患者である子供自身と親がその責任と困難を背負う.これをうまく進めるには,子供と親がともに,診断とその意味するところを受け入れ,管理に必要な知識,技術を学習し,正常な児の成長発達を妨げないよう,これらを毎日の生活のなかに組み入れ維持し,種々の問題を克服していかなければならない.
今回,1歳発症の非常に典型的と思えるインスリン依存型糖尿病症例の看護を経験したので紹介するとともに,小児におけるインスリン導入での問題点と,看護のかかわり方について考えたい.
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