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講座 図解病態のしくみ 内分泌代謝疾患・11
インスリン依存性糖尿病
Insulin Dependent Diabetes Mellitus;IDDM
吉岡 成人
1
,
松田 文子
1
,
葛谷 健
1
1自治医科大学・内分泌代謝科
pp.1982-1989
発行日 1986年11月10日
Published Date 1986/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220622
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糖尿病はインスリンの作用不足に基づく糖代謝を中心とした種々の代謝異常をきたし,罹病期間が長期化するにつれ,特異な細小血管障害や神経症をきたす疾患である.臨床的には残存インスリン分泌能の程度により,インスリン依存性糖尿病(IDDM)とインスリン非依存性糖尿病(NIDDM)とに大別され(WHO Study Group,1985,表1),病因論的には自己免疫機序による膵島B細胞障害の結果,インスリン分泌能の廃絶をきたすI型糖尿病と遺伝的素因によると思われるインスリンの分泌不全や,肥満などによるインスリン抵抗性によって発症するII型糖尿病に大別される.
本稿では病因論的にはI型,インスリン依存度の面からみたIDDMを対象として病態を中心に説明する.
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