【実践報告】
松江赤十字病院における糖尿病患者教育の実際
松本 恵子
1
Keiko Matsumoto
1
1松江赤十字病院内科
1Department of Internal Medicine, Matsue Red Cross Hospital
pp.111-121
発行日 1997年12月15日
Published Date 1997/12/15
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はじめに
現代は,糖尿病600 万人時代といわれるほど糖尿病患者の数は増加してきている.しかも,その患者の生活背景は年々複雑化しており,糖尿病患者教育において,単に知識・技術を修得することでは糖尿病の自己管理ができなくなってきている.そこで糖尿病患者教育を効果的にするために,糖尿病療養指導士を育成し,制度化しようとする準備が糖尿病学会,糖尿病協会などを中心として進められている.
当院は地方の一総合病院である.1983年に糖尿病専門医の着任後,さまざまな職種の医療スタッフが糖尿病患者教育に携わってきた.糖尿病専門病院ではなく,糖尿病教育専門の看護婦もいない当院での糖尿病患者教育の取り組みの実際を病棟看護婦の活動を中心に紹介する.
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