病院めぐり
松江赤十字病院外科
平原 典幸
1
1松江赤十字病院外科
pp.633
発行日 2025年5月20日
Published Date 2025/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698570800050633
- 有料閲覧
- 文献概要
松江赤十字病院は島根県の県庁所在地である松江市の中心部に位置する急性期基幹病院です.1936年に日本赤十字社島根支部病院として発足し,島根県立松江病院が赤十字に移管され,病床数122床で診療を開始しました.2024年5月現在で病床数599床,標榜28科,常勤医師146名で島根県東部の中核病院としてがん診療連携拠点病院の指定を受け,癌診療を柱とした医療を行っています.また赤十字の「人道」の精神に基づき地域医療に貢献しており,24時間365日救急患者を受け入れられる医療体制を敷き,隠岐諸島を含む島根県最大の医療圏の重症患者の診療を担っています.救急搬送件数は年間約4,500〜5,000件であり,ヘリコプターによる遠隔地からの搬送も含め島根県内の医療機関では最も多くの患者数を受け入れ,救急搬送応需率は99.5%以上を維持しています.また,当院の大きな特徴としては多くの専門看護師,認定看護師・特定認定看護師,特定行為研修修了者が従事していることが挙げられます.そのため,カテーテルやドレーン管理,麻酔や術後疼痛管理のみならず栄養や精神および神経症状にかかわる管理などのあらゆる領域に,看護師と医師の両方の視点を持った看護師が患者さんに「最善の医療」を提供できるよう日々活動しています.
外科は日本外科学会専門医制度修練施設,日本消化器外科学会専門医制度指定修練施設,日本臨床腫瘍学会認定研修施設,日本がん治療認定医機構認定研修施設をはじめ,さまざまな施設認定を受けております.さらに日本女性医学学会専門医制度認定研修施設の認定を取得しており,積極的に女性の働きやすい環境づくりに病院全体で取り組んでいます.
Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.