Japanese
English
レター
看護倫理における対話の有用性:emic(当事者の視点)とetic(観察者の視点)をめぐって
The usefulness of dialogue in nursing ethics: On emic and etic
宮内 信治
1
,
蔡 小瑛
2
,
張 暁春
2
,
前田 樹海
3
,
小西 恵美子
4
,
廣瀬 理絵
5
Shinji MIYAUCHI
1
,
Tsai HSIAO YING
2
,
Zhang XIAOCHUN
2
,
Jukai MAEDA
3
,
Emiko KONISHI
4
,
Rie HIROSE
5
1大分県立看護科学大学
2梅花女子大学
3東京有明医療大学
4鹿児島大学
5福岡県立大学
1Oita University of Nursing and Health Sciences
2Baika Women's University
3Tokyo Ariake University of Medical and Health Sciences
4Kagoshima University
5Fukuoka Prefectural University
キーワード:
当事者の視点
,
観察者の視点
,
対話
,
ナラティブ
,
文化
,
新型コロナウイルス感染症
,
emic
,
etic
,
dialogue
,
narrative
,
culture
,
COVID-19
Keyword:
当事者の視点
,
観察者の視点
,
対話
,
ナラティブ
,
文化
,
新型コロナウイルス感染症
,
emic
,
etic
,
dialogue
,
narrative
,
culture
,
COVID-19
pp.67-70
発行日 2024年3月20日
Published Date 2024/3/20
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
日本看護倫理学会(以下、JNEA)第16回年次大会(2023年6月3日-4日、以下、JNEA16)では、「emic(当事者の視点)とetic(観察者の視点):看護と倫理の対話」と題する交流集会があった。これに参加した我々は、このテーマに関心をもち、6月11日にzoomによってemicとeticについて改めて自由に語りあう機会をもった。本稿では、その場での各人の語りを報告し、若干の考察をする。
学会誌へのレターとしてこのような文体、形式で投稿、表明する際、ミーティング参加者を「看護倫理を考える当事者」ととらえ、そのemicな視点が各参加者の一人称の語り、すなわちナラティブとなったと考えて、本稿ではそれを語りの形で残している。それは、談論風発が生みだす意識の流れから、現実感、リアリティーが伝わればと考えたからである。既定の目的地、つまりゴールを定めない話の輪が論理の飛躍を誘発し、思わぬ知見が生まれる可能性を秘めているのが対話という技であろう。一人称のナラティブを共有し思い思いに語ることが新たな視点の開拓に寄与することを期待している。
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