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日本看護倫理学会第12回年次大会 教育講演
格差社会におけるセーフティネットの構築と在宅看護:住み慣れた地域で最期の時を
Construction of safety net and home nursing in disparity society: The last time in a familiar area
山下 眞実子
1
1NPO法人訪問看護ステーションコスモス
pp.86-87
発行日 2020年3月20日
Published Date 2020/3/20
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- Abstract 文献概要
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1 .はじめに
現代日本の問題として、単身・高齢・貧困・病気の人たちの増加、そして経済格差の現状がある。経済面 における格差は、富裕層と貧困層に社会が二層化され、富む人はさらに富、貧しい人はいっそう貧しくなっている。
人は生涯にわたって安泰で順風満帆に暮らせる人はめったにいない。生きていくにあたり、さまざまな困難やトラブルに直面する。失業、高齢、病気、事故等個人の力では解決できないことが多くある。その時に生活を支えるのが、社会的なセーフティネットである。第一のネットは雇用のネット、その次が社会保険・社会福祉のネット、最後に公的扶助の柱になるのが生活保護制度である。しかし、セーフティネットの活用のみでは解決せず、ホームレス生活を繰り返し、自殺、孤立死に追い込まれる人が多く出てくる。
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