連載 インタビュー・住民VOICE・7
住み慣れた地域でいきいきと暮らそう
廣部 京子
1
,
佐瀬 美恵子
2,3
1北船橋ふれあいの会
2大阪府立看護大学
3日本健康福祉政策学会
pp.786-787
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101016
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佐瀬 大阪のベッドタウンにある約400世帯の枚方市北船橋自治会に住む主婦8人が始めたミニデイケア「ふれあい広場」が,地域に根づいて8年になります.その活動で中心的な役割を果たしてこられたのが,廣部京子さんです.活動のきっかけは何だったのですか.
廣部 私は看護師として,最初に大阪市立弘済院の附属病院に就職し,併設の特別養護老人ホームに数年勤務しましたが,結婚と子育てで仕事から遠ざかっていました.子育てが一段落した頃に勤務した老人病院はひどい状態でした.身体拘束は当たり前で,お年寄りは寝かされているだけでした.仲間の看護師とゲームなどのレクリエーションを取り入れたところ,お年寄りの表情が変わり笑い声も聞こえてきました.また,仏教大学社会福祉学科(通信教育)で学んだことで,地域に目を向けるようになりました.また友人のお父さんの介護を,8人の仲間と協力して在宅で支えようとしましたが,入院そして死亡となり,十分対応できませんでした.
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