日本看護倫理学会第1回学術集会シンポジウム
看護の法と倫理
石井 トク
1
1日本赤十字北海道看護大学
pp.5-6
発行日 2008年11月10日
Published Date 2008/11/10
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- 文献概要
「安全、安心」は、国のあらゆる政策のキーワードである。医療場面に焦点をあてて考えてみると、受益者の「安全」の保障と、検査・治療など何かにつけて医師、看護職者の行為に対して「安心」できない、つまり信頼ができない状況が生じてきた。その背景には科学の進展と医療の高度化、複雑化に伴うリスクの増大、受益者の権利意識の変革がある。
私事ではあるが、看護学生の臨地実習で遭遇したある出産場面の出来事から生命の「安全」について考え、「安全」を支えるのは「倫理」であることに漠然と気付くようになった。それは長い時を経て確信となり、今は、看護は倫理であると事あるごとに述べている。
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