特集 看護倫理と看護教育
看護からみたバイオエシックス—出生前診断に伴う倫理的問題
石井 トク
1
1千葉大学看護学部
pp.396-409
発行日 1987年7月25日
Published Date 1987/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908394
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はじめに
近年,出生前診断の1つである羊水検査が産科臨床上重要な診断方法となっている.一方,羊水検査が,生の質の評価や人権侵害に結びつくものとして‘知らない権利’を主張する者もいる.
看護は,診断時の患者の看護にとどまらず,児の健康に対して,何らかの不安を持っている妊婦のアセスメントから,すでに出生前診断にかかわっている.そこで適切な妊婦へのアセスメントが必要以上の検査を避けることにも繋がる.
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