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レター
よりよい論文を生み出すための著者・査読者・編集者の協働
Our journal greatly relies on collaboration of authors, peer-reviewers and journal editors
田中 髙政
1
Takamasa TANAKA
1
1佐久大学看護学部
1School of Nursing, Saku University
キーワード:
著者
,
査読
,
編集者
,
authorship
,
peer review
,
editor
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著者
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査読
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編集者
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peer review
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editor
pp.49-51
発行日 2012年2月25日
Published Date 2012/2/25
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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1.はじめに
学術論文が執筆され雑誌に掲載されるまでのプロセスにおいて、1)著者(研究者)の倫理、2)共著者(共同研究者)の倫理、3)査読の倫理、4)編集の倫理、5)出版の倫理等の倫理的な課題が存在していると思われる。例えば著者(研究者)の倫理については、ねつ造(Fabrication)、改ざん(Falsification)、盗用(Plagiarism)などの不正行為(Misconduct)があげられる。重複発表(同じ論文をいくつもの学会で発表したり、違う雑誌に投稿したりすること)や、断片的発表(ひとつの研究を視点や論点を変えて、いくつもの学会で発表したり、違う雑誌に投稿したりすること)等もミスコンダクトであり、これらを未然に防止するのは倫理教育の徹底である(p.27)1とされている。看護研究においては、ICNの「看護研究のための倫理指針」2や日本看護協会の「看護研究における倫理指針」3等で、研究者(著者)としての倫理的な行動規範が明確に示されている。このように研究者(著者)の倫理についての関心は高まってきていると思われるが、その一方で共著者や査読者、編集者や出版者の倫理、著者が論文を投稿し出版に至る「プロセス」においての倫理については、あまり議論されていないように思われる。
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