◆特集 介護老人保健施設における作業療法—OTのジレンマを考える
介護老人保健施設の動向と作業療法士に期待すること
木川田 典彌
1
1全国老人保健施設協会
pp.580-583
発行日 2005年12月15日
Published Date 2005/12/15
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今回の介護保険制度の見直しを受けて,介護老人保健施設(以下,老健施設)のあり方が問われている.当初老健施設は医療と福祉の中間施設,または,病院から在宅への通過施設であると言われてきた.創設当初からリハビリ専門職である作業療法士・理学療法士(以下,OT・PT)の配置を必須義務として,リハビリテーション(以下,リハビリ)施設であることをその機能の中に位置づけられてきたのは言うまでもない.老健施設本来のリハビリ機能を十分に発揮し,この度の介護保険制度改正に併せての今後の取り組みの方向性を明確に打ち出していく必要がある.また,最近では認知症を含む要介護高齢者の絶対数の急増や入院期間の短縮化傾向により,老健施設には更なるリハビリ施設としての機能強化が求められている.まさにリハビリの真価が問われる時期が来たと言っても過言ではない.
今後の老健施設のあるべき姿を模索しながら,その中で活躍が期待されるOTの役割とその専門性について希望も含め述べていきたい.
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