Japanese
English
治療
手掌多汗症に対する内視鏡的胸部交感神経節焼灼術—局所発汗量連続記録装置による評価
Endoscopic electrocautery of thoracic sympathetic ganglion for hyperhidrosis of palm : Assessment bycontinuous recording of sweating rate
手取屋 岳夫
1
,
明元 克司
1
,
今井 哲也
1
,
上山 武史
1
Takeo TEDORIYA
1
,
Katsushi AKEMOTO
1
,
Tetsuva IMAI
1
,
Takeshi UEYAMA
1
1国立金沢病院心臓血管外科
1Division of Cardiovascular Surgery, Kanazawa National Hospital
キーワード:
手掌多汗症
,
内視鏡的胸部交感神経節焼灼術
,
局所発汗量連続記録装置
Keyword:
手掌多汗症
,
内視鏡的胸部交感神経節焼灼術
,
局所発汗量連続記録装置
pp.193-195
発行日 1995年2月1日
Published Date 1995/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901455
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手掌多汗症10例に内視鏡的胸部交感神経節焼灼術を施行し,その効果を局所発汗量連続記録装置(Kenz Perspiro OSS−100)を用いて評価した.全身麻酔下半座位で肺尖部気胸を作成し,レゼクトスコープの凝固用電流にて第2〜4胸部交感神経節を焼灼した.患者を安静座位とし,第1指掌側にプローブを固定した.肉体的刺激として深呼吸運動を,精神的刺激として数字逆唱および連続引き算を行い局所発汗量を記録した。術前は肉体的および精神的刺激に対して,ともに発汗増加量は多く抑制が速い発汗量増加パターンを示した.術後は肉体的および精神的刺激に全く反応しなかった.内視鏡的胸部交感神経節焼灼術は機能的に交感神経機能を遮断し,手掌多汗症に対して有効な治療と考えられた.
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