Japanese
English
◆研究と報告
患者—治療者関係について
Conflict around Separation between Patient and Therapist
田中 悟郎
1
Goro Tanaka
1
1北九州市立デイケアセンター
1Kitakyushu City Day Care Center
キーワード:
悲哀の仕事
,
逆転移
,
精神分裂病
Keyword:
悲哀の仕事
,
逆転移
,
精神分裂病
pp.21-28
発行日 1993年2月15日
Published Date 1993/2/15
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要旨:当デイケアセンター内での通所生と治療者とのささやかな別れに伴う各々の反応,及び治療者自身の心理的葛藤とその変遷等を,症例を通して考察した.
別れの過程において,患者(家族)と治療者両者の中に潜む対象関係の病理が再現される.その時,患者(家族)の病理と治療者の病理をきちんと仕分けし処理していくことが重要になる.しかし,治療構造が不整備であると,かつ治療者自身の自己洞察が乏しいと治療者の逆転移の処理及び悲哀の仕事が難しくなる.更に,治療者の未完成な悲哀の仕事は連携阻害因子として作用しかねないことにも言及した.
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