Japanese
English
◆ケーススタディ
作業療法過程でみられた一精神分裂病者の寛解過程
A Case Study of 'The Way to Remission' of Schizophrenia in the Process of Occupational Therapy
毛束 忠由
1
,
荻原 喜茂
2
Tadayoshi Ketsuka
1
,
Yoshishige Ogihara
2
1東京都立府中リハビリテーション専門学校
2多摩病院
1Tokyo Metropolitan Government Fuchu Institute of Rehabilitation
キーワード:
寛解過程
,
作業療法
,
精神分裂病
,
the way to remission
,
occupational therapy
,
schizophrenia
Keyword:
寛解過程
,
作業療法
,
精神分裂病
,
the way to remission
,
occupational therapy
,
schizophrenia
pp.62-69
発行日 1988年3月31日
Published Date 1988/3/31
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
要旨:中井の寛解過程論を治療仮説として作業療法を実施した症例を取り上げ,急性分裂病状態から臨界期,寛解期前期までの経過を極力現象にそくして記述し,主に臨界期の特徴および作業療法での目標・技法について検討した。
その結果,臨界期の諸特徴(自律神経系の活動,夢の悪夢化,内省と回想の能力の再出現,性的な衝動の一過的奔騰等)が本症例にも見られ,寛解過程論と一致した。治療に対するその基本的態度は,作業療法での治療目標にも適応でき,また一見症状悪化と見られやすい現象(精神症状やOT拒否等)に対して,治療者側の予測が立てやすい等,臨床的にも有意義であると思われた。
Copyright © 1988, Japanese Association of Occupational Therapists. All rights reserved.