Japanese
English
特集 統合失調症の心理社会的治療—どのように使い分け,効果を最大化するか
統合失調症の作業療法—クライエント中心の方法論とリカバリー概念からみた意義と適応
Occupational Therapy for Schizophrenia: Significance and adaptation from the perspective of a client-centered approach and the concept of recovery
池田 望
1
,
森元 隆文
1
,
横山 和樹
1
Nozomu Ikeda
1
,
Takafumi Morimoto
1
,
Kazuki Yokoyama
1
1札幌医科大学保健医療学部作業療法学第二講座
1Department of Occupational Therapy, School of Health Sciences, Sapporo Medical University, Sapporo, Japan
キーワード:
統合失調症
,
schizophrenia
,
作業療法
,
occupational therapy
,
クライエント中心
,
client-centeredness
,
生活行為向上マネジメント
,
management tool for daily life performance
,
パーソナルリカバリー
,
personal recovery
Keyword:
統合失調症
,
schizophrenia
,
作業療法
,
occupational therapy
,
クライエント中心
,
client-centeredness
,
生活行為向上マネジメント
,
management tool for daily life performance
,
パーソナルリカバリー
,
personal recovery
pp.1491-1497
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206466
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
抄録 精神障害に対する作業療法は治療医学の時代を経て,現在はリハビリテーションの専門領域として地域生活支援も担う本来のありように近づいている。作業療法における「作業」は利用する人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指し,統合失調症では精神症状,認知機能,IADLの改善や地域移行支援,就労支援,生活支援などを目的に治療手段,あるいは目標として用いられる。「作業」は利用者のニーズに合わせて提供される個別性・多様性のあるものであり,クライエント中心の志向性を持つ方法により対話を通して適応される。こうした方法論には「クライエント中心の作業療法」や「生活行為向上マネジメント」があり,近年中核的な概念となってきているパーソナルリカバリーを促進する可能性があるが,その検証は今後の課題である。
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.