Japanese
English
◆原著
精神分裂病者の運動能力について—その作業療法における価値
Motor Ability of Schizophrenics using the Tapping Task : Application for Occupational Therapy
毛束 忠由
1
,
荻原 喜茂
2
Tadayoshi Ketsuka
1
,
Yoshishige Ogihara
2
1東京都立医療技術短期大学
2緑雲会多摩病院
1Tokyo Metropolitan College of Allied Medical Sciences
2Tama Hospital
キーワード:
運動能力
,
利き手
,
精神分裂病
Keyword:
運動能力
,
利き手
,
精神分裂病
pp.84-92
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
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要旨:精神分裂病者への作業療法は,作業活動に現れる障害の回復可能性を追求することである.本論では,作業活動の身体的側面としての運動能力について,1)タッピングの運動能力は低下している,2)どちらかの大脳半球に機能障害があるならば,運動出力にもその影響が現れる,3)向精神薬は運動出力に影響している,という仮説について検討した結果,1)精神分裂病者の運動能力は明らかに低下している,2)左右差については,運動出力では精神分裂病者のほうが利き手優位だが,練習効果では対照群と比較して弱かった,3)向精神薬との相関はみられなかった.また,その作業療法における価値について考察した.
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