Japanese
English
◆原著
左方無視がある患者の眼球運動に対する頭部の影響
Effect of Head Position on Eye Movoments in Patients with Left Unilateral Neglect
原 義晴
1
,
久家 恵介
1
,
末田 久美子
1
,
新里 順治
1
,
多田 恵美
1
,
坂本 美穂
1
Yoshiharu Hara
1
,
Keisuke Kuge
1
,
Kumiko Sueda
1
,
Junji Shinzato
1
,
Emi Tada
1
,
Miho Sakamoto
1
1ボバース記念病院
1Bobath Memorial Hospital
キーワード:
左片麻痺
,
左方無視
,
頭部—眼球協調運動障害
,
left hemiplegia
,
left unilateral neglect
,
movement disorders of head-eye coordination
Keyword:
左片麻痺
,
左方無視
,
頭部—眼球協調運動障害
,
left hemiplegia
,
left unilateral neglect
,
movement disorders of head-eye coordination
pp.40-47
発行日 1988年3月31日
Published Date 1988/3/31
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
要旨:左方無視がある患者20名に対し,左側への眼球運動を頭部との関連において分析した。その結果,左周辺視障害が重度な患者ほど眼球は正中線を交叉せず,頭部の動きで左側空間の対象物を認知する傾向にある。頭部を正中位に保持すると眼球の正中線交叉が可能となり無視の量は減少する。眼球運動は姿勢からの影響,特に頭部肢位と関連しており,左方無視がある患者は頭部と眼球の2つの運動を協調的かつ分離的に行うことが困難であると言える。左方無視の治療では,全身的な非対象を伴う異常姿勢・運動パターンを抑制し対称的な姿勢・運動パターンを再獲得する中で,頭部・眼球の協調運動を向上させることが重要と考える。
Copyright © 1988, Japanese Association of Occupational Therapists. All rights reserved.