特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ
1.ネコ
眼球運動
小松 由紀夫
1
,
外山 敬介
1
1京都府立医科大学第二生理学教室
pp.406-407
発行日 1994年10月15日
Published Date 1994/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900765
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目標
眼球運動は動物の種類によりかなり異なる。外界の動きや頭の動きにより生じる網膜像のブレを防ぐ視運動性眼球運動や前庭性眼球運動は,脊椎動物に一般的にみられる。中心視の発達した動物には,特定の視覚対象を視力の最も高い中心視の部分でとらえる追跡性眼球運動とサッケード性眼球運動がみられる。両眼視を行う動物には,左右両眼が逆方向に回転する輻輳運動がある。ネコにはこれらすべての種類の眼球運動がみられ,眼球運動の測定により眼球の動きを制御する運動中枢の機能,あるいはそこへ信号を送る感覚系の機能が検査できる。
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