今月の主題 臨床医のための神経内科学
検査でどこまでわかるか
眼球運動
清水 夏繪
1
Natsue Shimizu
1
1自治医科大学・神経内科
pp.1266-1267
発行日 1983年8月10日
Published Date 1983/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218369
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過去十数年間に眼球運動に関する研究は著しく進み,神経生理学的あるいは工学的方法でその病態生理が理解されるようになった.
眼球運動は次のように分けることができ,これらのsubsystemについて検査が行われる.すなわち,注視点を動かすときに生ずる急速な眼球運動(saccade),動くものを見るときに生ずる緩徐な運動(pursuit),前庭由来の眼球運動,動く視界によって生ずる眼球運動(optokinetic response),両眼視に際して生ずる眼球運動(vergence)などである.
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