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特集 摂食嚥下障害に対するリハビリテーション医学・医療The Cutting Edge
5 頚椎・頚髄疾患の摂食嚥下障害
Dysphagia in Patients with Cervical Disease
井口 はるひ
1
Haruhi Inokuchi
1
1東京大学医学部附属病院リハビリテーション科
キーワード:
摂食嚥下障害
,
頚椎疾患
,
頚髄疾患
,
頚椎装具
Keyword:
摂食嚥下障害
,
頚椎疾患
,
頚髄疾患
,
頚椎装具
pp.897-902
発行日 2022年9月18日
Published Date 2022/9/18
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- 参考文献 Reference
要旨 頚椎・頚髄疾患は姿勢・呼吸・上肢巧緻性・物理的圧迫による咽頭機能・自律神経障害などをきたし,先行期・口腔期・咽頭期・食道期の摂食嚥下障害を起こし得る.頚椎症性脊髄症では,前方固定術のみならず,後方固定術でも摂食嚥下障害が起こり得る.前縦靱帯骨化症は摂食嚥下障害が主症状で,抗炎症薬投与と手術療法を行う.脊髄損傷は呼吸障害や上肢機能障害,自律神経障害に伴う摂食嚥下障害を生じる.パーキンソン病などの頚部姿勢障害を生じる疾患でも摂食嚥下障害を併発し頚椎装具を処方することがあるが,装具装着による摂食嚥下障害も起こり得る.頚椎・頚髄疾患の摂食嚥下障害は,言語聴覚士のみならず多職種で対応する必要がある.
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