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特集 摂食嚥下障害に対するリハビリテーション医学・医療The Cutting Edge
6 嚥下手技,姿勢調整—最近の運動学的研究からみえてくるもの
Recent Kinetic and Kinematic Findings of Swallowing Maneuvers and Posture Techniques
稲本 陽子
1
Yoko Inamoto
1
1藤田医科大学保健衛生学部リハビリテーション学科
キーワード:
嚥下手技
,
姿勢
,
マノメトリー
,
嚥下CT
,
摂食嚥下
Keyword:
嚥下手技
,
姿勢
,
マノメトリー
,
嚥下CT
,
摂食嚥下
pp.903-911
発行日 2022年9月18日
Published Date 2022/9/18
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- 参考文献 Reference
要旨 摂食嚥下練習において嚥下手技,姿勢調整は,効率よく目標課題をめざすために不可欠な課題の難易度調整における重要な変数である.双方とも古くから臨床的に用いられているが,運動学的意味や効果のエビデンスは十分とはいえない.昨今,高解像度マノメトリーや嚥下CTの登場により運動解析が進み,主たる効果の理解が進んでいる.メンデルソン手技,努力嚥下では咽頭収縮に対する効果が明確となり咽頭クリアランスに有効な手技であることが示されてきている.姿勢調整では,頭部回旋は梨状窩の形態変化およびUES圧低下による咽頭クリアランスの効果,リクライニング位は重力に対する諸器官の運動調整による気道防御の効果が明らかとなっている.
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