Japanese
English
特集 摂食嚥下障害に対するリハビリテーション医学・医療The Cutting Edge
3 慢性肺疾患と摂食嚥下障害
Association between Chronic Respiratory Diseases and Dysphagia
岡崎 達馬
1
,
出江 紳一
1,2
,
海老原 覚
3
Tatsuma Okazaki
1
,
Shin-ichi Izumi
1,2
,
Satoru Ebihara
3
1東北大学医学系研究科肢体不自由リハビリテーション科
2東北大学大学院医工学研究科リハビリテーション医工学分野
3東北大学医学系研究科内部障害リハビリテーション科
キーワード:
誤嚥性肺炎
,
びまん性嚥下性細気管支炎
,
慢性閉塞性肺疾患
,
慢性肺疾患
,
摂食嚥下障害
Keyword:
誤嚥性肺炎
,
びまん性嚥下性細気管支炎
,
慢性閉塞性肺疾患
,
慢性肺疾患
,
摂食嚥下障害
pp.884-887
発行日 2022年9月18日
Published Date 2022/9/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 本稿では慢性肺疾患の中で嚥下性肺疾患(誤嚥性肺炎とびまん性嚥下性細気管支炎)と慢性閉塞性肺疾患を取り上げる.繰り返し発症する誤嚥性肺炎は慢性炎症である,との概念は2015年に本邦から報告された.びまん性嚥下性細気管支炎は不顕性の微量誤嚥の反復により発症し,1996年に本邦から報告された.回復期病棟の高齢で嚥下障害のある症例に発症し得るが,呼吸器内科以外では認識されることが少ない.一方の慢性閉塞性肺疾患では嚥下障害をもつ症例が健常人より多かった.嚥下障害の存在は慢性閉塞性肺疾患の急性増悪の発症頻度を上げた.急性増悪は死亡率が高いため,予防が重要である.
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