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今月の特集1 血栓止血学のトピックス—求められる検査の原点と進化
がん関連血栓症
Cancer-associated thrombosis(CAT)
窓岩 清治
1
1東京都済生会中央病院臨床検査医学科
キーワード:
がん
,
静脈血栓塞栓症
,
VTE
,
凝固線溶系
,
分子マーカー
,
抗凝固療法
Keyword:
がん
,
静脈血栓塞栓症
,
VTE
,
凝固線溶系
,
分子マーカー
,
抗凝固療法
pp.1366-1371
発行日 2020年12月15日
Published Date 2020/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202519
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Point
●がん自体による血小板-血液凝固系の活性化や炎症反応に伴う線溶系の抑制は,がん関連血栓症(CAT)の一因となる.
●がんが診断された時点で血栓症の発症リスクを評価することは,予防策を講じるうえで重要である.
●静脈血栓塞栓症(VTE)の診断には,“検査前臨床的確率”やD-ダイマー値,造影CTなどの画像検査を組み合わせたアルゴリズムが用いられる.
●抗凝固薬の基本は,患者に生じた凝固亢進の病態を是正し,血栓の進展を防ぐことである.
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