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特集 DVTとリハビリテーション医療
3 脳卒中リハビリテーション治療における下肢DVT管理
Management of Deep Venous Thrombosis in Stroke Rehabilitation
畠中 めぐみ
1
,
宮井 一郎
1
Megumi Hatakenaka
1
,
Ichiro Miyai
1
1森之宮病院脳神経内科/神経リハビリテーション研究部
キーワード:
深部静脈血栓症
,
静脈血栓塞栓症
,
回復期リハビリテーション
,
脳卒中
,
D-dimer
Keyword:
深部静脈血栓症
,
静脈血栓塞栓症
,
回復期リハビリテーション
,
脳卒中
,
D-dimer
pp.731-737
発行日 2021年7月18日
Published Date 2021/7/18
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 脳卒中は深部静脈血栓症(DVT)合併の高リスク疾患であるが,無症候の併存や未指摘のまま急性期離床や回復期リハビリテーション治療期を迎える可能性があり,除外診断・早期発見,特に中枢型DVTでは肺血栓塞栓症(PTE)の除外まで,効率的で円滑な診断過程を踏む.DVT治療は,脳卒中の病因や出血合併リスクも勘案し,最適治療の選択と期間,終了後の再燃観察などを注意して行う.直接作用型経口抗凝固薬により簡便で安定したDVT治療と再発抑制管理ができるようになり,治療中は過度の安静を避け,歩行練習や抗重力活動を組み込む.リハビリテーション治療期間中は,無症候の再燃や再発も考えられるため,リハビリテーション医療の安全管理と,非特異時な胸部症状でもPTEを疑い鑑別することに努める.
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