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特集 DVTとリハビリテーション医療
2 下肢DVT下でのリハビリテーション治療—整形外科疾患
Rehabilitation Treatment in the Presence of Deep Vein Thrombosis in the Field of Orthopedics
冨岡 正雄
1
,
佐浦 隆一
1
Masao Tomioka
1
,
Ryuichi Saura
1
1大阪医科薬科大学医学部総合医学講座リハビリテーション医学教室
キーワード:
整形外科
,
リハビリテーション治療
,
深部静脈血栓症
,
肺血栓塞栓症
,
ガイドライン
Keyword:
整形外科
,
リハビリテーション治療
,
深部静脈血栓症
,
肺血栓塞栓症
,
ガイドライン
pp.724-730
発行日 2021年7月18日
Published Date 2021/7/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 外傷後や整形外科疾患の術後は血栓形成の危険因子が重なり,下肢の深部静脈血栓症(DVT)が発生しやすいため,さまざま予防策が講じられている.しかし,予防策を実施していてもDVTが発生することは多く,DVT存在下でリハビリテーション治療を行うことも少なくない.また,術後に発生した無症候性DVTが重篤な病態である肺血栓塞栓症(PTE)へ進展する可能性も否定できない.そのような事態を回避するためには,DVTの発生を予防すると同時に,DVTの早期発見,DVT存在下のリハビリテーション治療の手順を各施設の状況に応じて決めておき,円滑かつ安全にリハビリテーション治療を実施することが大切である.そして,リハビリテーションチーム医療の中でリスク管理を担うリハビリテーション科医は,DVT下のリハビリテーション治療に伴うリスクやPTE発症時の初期対応について熟知しておかなければならない.
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