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特集 DVTとリハビリテーション医療
1 リハビリテーション医療におけるDVTへの心得
Approach for Acute DVT in Rehabilitation Medicine
山田 典一
1
Norikazu Yamada
1
1桑名市総合医療センター循環器内科
キーワード:
深部静脈血栓症
,
肺血栓塞栓症
,
リハビリテーション治療
,
安静
,
危険因子
Keyword:
深部静脈血栓症
,
肺血栓塞栓症
,
リハビリテーション治療
,
安静
,
危険因子
pp.718-723
発行日 2021年7月18日
Published Date 2021/7/18
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 リハビリテーション医療の対象疾患の中には,深部静脈血栓症(DVT)/肺血栓塞栓症(PTE)発症リスクの高いものも多いが,すでに診断が確定し,抗凝固療法が行われている患者では,過度にPTE発症を恐れて安静を保持する必要はなく,基本的には歩行は可能とされており,リハビリテーション治療を控える必要もない.ただし,遊離のリスクが高い浮遊型広範血栓やすでにPTEを合併し心肺予備能が低下している症例など,リハビリテーション治療開始を遅らせるべき例もあり注意が必要である.本稿では,DVTのリスクとなるリハビリテーション医療対象疾患に対するDVT一次予防やPTE発症防止への心構えについて概説する.
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