連載 リハビリテーション医学研究のこれから
医理工・産学官連携によるリハビリテーション先端機器開発研究
斉藤 公男
1
,
工藤 大輔
2
,
千田 聡明
1
,
畠山 和利
1
,
渡邉 基起
1
,
松永 俊樹
1
,
宮腰 尚久
2
,
島田 洋一
1,2
1秋田大学医学部附属病院リハビリテーション科・部
2秋田大学大学院医学系研究科医学専攻機能展開医学系整形外科学講座
pp.314-316
発行日 2021年3月18日
Published Date 2021/3/18
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リハビリテーション医療分野では,機器のハイテク化とその臨床応用が急速に進んでいる.超高齢化社会を迎えたわが国では,医療におけるマンパワー不足が喫緊の問題であり,リハビリテーション機器開発について,国は本格的な支援に乗り出しており,これは国際競争力を高めるうえでも重要な施策となる.リハビリテーション先端機器の応用により,患者は従来得られなかった機能・活動を獲得することが可能になり,リハビリテーション医療がもたらす可能性をさらに広げることが可能になる.このような先端機器分野として,リハビリテーションロボット,機能的電気刺激(FES),人工知能(AI),仮想現実(VR),拡張現実(AR),複合現実(MR)などが挙げられる.われわれはこれら個々の分野の発展と融合をめざして,医理工連携,産学官連携グループであるAkita Motion Analysis Group(以下,AMAG)を立ち上げ,基礎・臨床研究を進めている.
AMAGは,島田洋一教授を顧問として,メディカル,エンジニアリング,デザイナー,秋田県,地元企業,などの多職種・学生メンバーで構成されている.主にリハビリテーション科・整形外科領域における疾患特性や新しい治療法について,各種の動作歩行解析法を用いて明らかにするとともに,その成果を先端医用工学機器の開発に応用して実用化をめざしている.その内容・分野には枚挙にいとまがないが,以下に代表的なものを紹介する.
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