消化器内視鏡の技術革新-開発秘話と次世代内視鏡医療の構築に向けて
次世代に向けた内視鏡医療の構築 内視鏡機器・技術開発における産学官連携のあり方
久津見 弘
1
,
吉中 勇人
,
坪井 博史
,
川島 弓枝
1滋賀医科大学 臨床研究開発センター
キーワード:
機器と資材用品
,
消化器系内視鏡法
,
EBM
,
組織体間関係
,
費用と費用分析
,
利益相反
,
政府規制
,
産業開発
Keyword:
Industrial Development
,
Costs and Cost Analysis
,
Equipment and Supplies
,
Interinstitutional Relations
,
Endoscopy, Digestive System
,
Conflict of Interest
,
Evidence-Based Medicine
,
Government Regulation
pp.1401-1406
発行日 2016年8月20日
Published Date 2016/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016397521
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日本の消化器内視鏡医療は産業振興と,健康長寿社会の実現においての貢献が期待されている一方で,医療技術や医療機器の製品化・産業化は,欧米と比べると遅れている.その原因として,過去の日本の臨床研究におけるエビデンスの質に関する配慮不足,知的財産権の確保,利益相反の管理に対する認識の甘さ,産学官連携の歴史の浅さが挙げられる.今後,利益相反が管理され信頼性の担保された産学連携によるエビデンスの創出に加え,開発早期から官も連携してレギュラトリーサイエンスに基づく評価システムの確立が,トランスレーショナルリサーチの早期社会実現に重要となる.日本消化器内視鏡学会では「産学官懇話会」を設置し意見交換を行っている.
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