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特集 嚥下障害パンデミックに挑む最新リハビリテーション医学・医療
6 ブレインマシンインターフェースを用いた嚥下機能の再建
Functional Restoration of Swallowing Using Brain Machine Interfaces
平田 雅之
1
,
橋本 洋章
1,2
Masayuki Hirata
1
,
Hiroaki Hashimoto
1,2
1大阪大学大学院医学系研究科脳機能診断再建学共同研究講座
2大手前病院脳神経外科
キーワード:
嚥下
,
ブレインマシンインターフェース
,
機能再建
,
深層学習
,
頭蓋内脳波
Keyword:
嚥下
,
ブレインマシンインターフェース
,
機能再建
,
深層学習
,
頭蓋内脳波
pp.34-40
発行日 2021年1月18日
Published Date 2021/1/18
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- 参考文献 Reference
要旨 脳卒中,神経疾患,高齢者では高率に嚥下障害を合併し,生活の質の低下さらには誤嚥性肺炎の併発により死亡原因となることが多い.しかし,嚥下にかかわるヒト脳機能はほとんど解明されていない.そこでわれわれは,頭蓋内脳波を用いて随意嚥下にかかわる大脳機能を解明するとともに,嚥下運動の脳信号解読技術を開発することにより,嚥下を制御・補助する嚥下BMIの実現を目指している.これまでに,嚥下時の頭蓋内脳波解析から大脳-脳幹間の随意-自律神経制御のスイッチング機構を提唱し,深層学習を用いて頭蓋内脳波から随意嚥下の時期を推定できることを明らかにした.今後は動態シミュレーションを活用してBMIによる嚥下運動制御に取り組む.
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