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特集 嚥下障害パンデミックに挑む最新リハビリテーション医学・医療
5 頚部干渉波電気刺激を利用した嚥下機能改善方法
A Method to Improve Swallowing Function by Cervical Interferential Current Electrical Stimulation
越久 仁敬
1
Yoshitaka Oku
1
1兵庫医科大学生理学講座生体機能部門
キーワード:
干渉波
,
経皮的感覚神経刺激法
,
嚥下反射誘発閾値
,
気道防御
,
咽頭運動皮質
Keyword:
干渉波
,
経皮的感覚神経刺激法
,
嚥下反射誘発閾値
,
気道防御
,
咽頭運動皮質
pp.28-33
発行日 2021年1月18日
Published Date 2021/1/18
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要旨 高齢化に伴って,脳梗塞や神経変性疾患などに起因する嚥下障害や誤嚥性肺炎が増加しており,効率的な嚥下リハビリテーションの手法が求められている.その1つとして,標準的な嚥下訓練手法に神経・筋刺激を併用する方法がある.中でも,干渉波を用いた経皮的感覚神経刺激法(IFC-TESS)は,痛みが少なく使用しやすい.IFC-TESSは感覚神経を活性化することにより嚥下反射誘発閾値を低下させる.また,長期効果としては,咳反射の改善と経口摂取量の増加が認められ,3週間以上嚥下リハビリテーションと併用した場合の安全性も示されている.しかし,実臨床のエビデンスは不足しており,今後さらなる有用性の検討が必要である.
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