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特集 嚥下障害パンデミックに挑む最新リハビリテーション医学・医療
4 ピエゾ電気的手法を用いた新しい嚥下機能評価法—健常者における検討
New Swallowing Evaluation Method Using Piezoelectricity in Normal Individuals
曽川 裕一郎
1
,
木村 慎二
2
,
張替 徹
3
,
豊里 晃
4
,
西川 太郎
5
,
井上 誠
6
,
村澤 章
7
,
遠藤 直人
8
Yuichiro Sogawa
1
,
Shinji Kimura
2
,
Toru Harigai
3
,
Akira Toyosato
4
,
Taro Nishikawa
5
,
Makoto Inoue
6
,
Akira Murasawa
7
,
Naoto Endo
8
1東新潟病院内科
2新潟大学医歯学総合病院リハビリテーション科
3下越病院リハビリテーション科
4ハート歯科クリニック
5新発田リハビリテーション病院リハビリテーション科
6新潟大学大学院医歯学総合研究科摂食嚥下リハビリテーション学分野
7新潟県立リウマチセンターリハビリテーション科
8新潟県立燕労災病院整形外科
キーワード:
健常者
,
嚥下機能評価
,
ピエゾ電気フィルム
,
嚥下造影検査
,
舌骨
Keyword:
健常者
,
嚥下機能評価
,
ピエゾ電気フィルム
,
嚥下造影検査
,
舌骨
pp.24-27
発行日 2021年1月18日
Published Date 2021/1/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 健常成人における嚥下時の舌骨運動と頚部前面ピエゾ電気波形,ならびに嚥下咽頭期の食塊移動時間との関連について研究した.嚥下造影検査(VF)側面像における舌骨運動を,安静位から上方への移動,これに続く前上方への移動,そして安静位へ戻る移動の3相に区分し,VFとピエゾ電気波形から計測された各相の潜時を比較した結果,両者には有意な正の相関を認め,ピエゾ電気波形により舌骨運動各相の潜時を推察し得ることが判明した.加えて,ピエゾ電気波形から食塊の喉頭蓋谷到達時間も推察できることが示された.ピエゾ電気的手法は,将来的には安全かつ簡易で,非侵襲的に嚥下機能障害を判定できる機器としての応用が期待される.
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