Japanese
English
特集 嚥下障害に対する新たなアプローチ
6 摂食嚥下障害に対する電気刺激療法
Electrical Stimulation for Treatment of Dysphagia
井上 誠
1
Makoto Inoue
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科摂食嚥下リハビリテーション学分野
キーワード:
舌骨筋
,
表面刺激
,
筋力強化
,
中枢神経への作用
Keyword:
舌骨筋
,
表面刺激
,
筋力強化
,
中枢神経への作用
pp.672-675
発行日 2017年9月15日
Published Date 2017/9/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 リハビリテーションの分野において,電気刺激療法は鎮痛や筋力強化などの目的で古くから使用されてきた.筋力強化をめざした電気刺激療法は,脳血管疾患患者の摂食嚥下障害に対する理学療法として浸透してきたが,その効果に関するエビデンスはいまだ十分に得られていない.一方,筋力強化とは別に,感覚神経への刺激を通して,中枢神経系に働きかけることによって嚥下運動にかかわる中枢神経系の改善をめざした治療法もある.本稿では,電気刺激療法の種類や原理を紹介したうえで,中枢強化を目的とする電気刺激療法にも触れ,摂食嚥下障害への応用について,今後の展望と課題を解説する.
Copyright © 2017, The Japanese Association of Rehabilitation Medicine. All rights reserved.