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特集 がんロコモ
1 がんロコモの概念と意義—がんロコモによるがん患者の運動器機能維持
Locomotive Syndrome in Cancer Patients : Importance of Locomotive Function
緒方 直史
1
Naoshi Ogata
1
1帝京大学医学部リハビリテーション医学講座
キーワード:
がん時代
,
パフォーマンスステータス
,
がんロコモ
,
運動器マネジメント
Keyword:
がん時代
,
パフォーマンスステータス
,
がんロコモ
,
運動器マネジメント
pp.284-288
発行日 2020年4月17日
Published Date 2020/4/17
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- 参考文献 Reference
要旨 高齢化に伴い国内のがん新規罹患数が増加する一方,がん診療の進歩に伴い生命予後が改善し,がんを治しながら生活するがん患者数が急増している.がん時代を迎えた今日,がんは根治をめざすとともに,慢性疾患としてがんとの共存を許容しQOLの維持・向上を図ることが重要となっている.そのためには,がんの治療と同時に,がん患者が動けることが重要であり,動くためにはがん患者の運動器マネジメントが重要となってくる.多くのがん患者がすでにロコモティブシンドロームに陥っていることが多く移動能が低下している可能性が高いことから,がん患者の移動能低下に適切に対応できるよう「がんロコモ」の概念が提唱された.
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