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特集 心臓先端治療と心臓リハビリテーション
8 心不全終末期における心臓リハビリテーション—緩和ケアとの共存
Cardiac Rehabilitation for the Patients with Terminal Stage of Heart Failure : Coexistence with Palliative Care
白石 裕一
1,2
,
白山 武司
1
,
的場 聖明
1
,
三上 靖夫
2
Hirokazu Shiraishi
1,2
,
Takeshi Shirayama
1
,
Satoaki Matoba
1
,
Yasuo Mikami
2
1京都府立医科大学循環器腎臓内科
2京都府立医科大学リハビリテーション部
キーワード:
心不全
,
リハビリテーション医療
,
緩和ケア
Keyword:
心不全
,
リハビリテーション医療
,
緩和ケア
pp.1015-1019
発行日 2019年12月18日
Published Date 2019/12/18
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- 参考文献 Reference
要旨 高齢化に伴い心不全患者の増加は著しく,大きな問題となっている.フレイルやサルコペニア,低栄養,脳血管や骨関節疾患,がん,うつ,認知症などの合併も増加し,リハビリテーション医療の面からも全身にわたる評価や介入が必要となる.一方,心疾患の死亡者数の第1位は心不全であり,進行した心不全症例では死に至る疾患であるという理解の中でリハビリテーション医療も進める必要がある.また,循環器疾患における緩和ケアの考え方も普及が進み,繰り返す入院が必要となる時期にはACP(意思決定支援)を行いチームによるサポートが必要である.心不全終末期におけるリハビリテーションのあり方はまだ確立されていないが,ACPを踏まえた患者個々の状況に合わせたプログラムが必要となる.
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