巻頭言
卒前教育に求められるリハビリテーション医学
長谷 公隆
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1関西医科大学リハビリテーション医学講座
pp.678
発行日 2019年9月18日
Published Date 2019/9/18
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- 文献概要
大学医学部における卒前教育では,「多様なニーズに対応できる医師の養成」を目標に掲げ,最低限カバーすべき教育項目としてモデル・コア・カリキュラムが示されている.リハビリテーション医学については,概念と適応,国際生活機能分類,福祉・介護との連携,リハビリテーション・チームの構成とその中での医師の役割を説明できること,機能障害とADLの評価ができること,理学・作業・言語聴覚療法および歩行補助具,車椅子,義肢・装具を概説できること,が学修目標として提示されている.さらに,疾患レベルで,脳血管障害の急性期・回復期・生活期のリハビリテーション,運動器疾患,心大血管疾患,呼吸器疾患,脳性麻痺,廃用症候群および高齢者に対するリハビリテーションを説明できることが加わる.卒前教育において,これだけの範囲を網羅した講義ならびに臨床実習を構成するには,相応の履修時間と教育スタッフが必要になる.
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