鏡下咡語
卒前・卒後の医学教育を考える
野末 道彦
1
1浜松医科大学
pp.1033-1035
発行日 2007年12月20日
Published Date 2007/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101184
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Ⅰ.はじめに
卒前・卒後の医学教育の改善を求めた論議がはじまって久しい。しかしながらいまだに『欧米に比べて医学教育のレベルが低い』(日野原重明氏),『間違いだらけの日本の大学医療教育』(黒川清氏)などと指摘されるように改革が進まない。また,今年の日本医学教育学会のメインテーマも『卒前・卒後の地域医療教育を考える』であった。結論的にいえば,どんな地域においても患者の求める良質の医療を提供できる医師をいかに育てるかということにつきる。
このような意味で私の経験から,その1『日本の医学教育学会で学んだこと』,その2『新医師臨床研修制度と医師不足』というテーマで私の考えをまとめてみた。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.