Japanese
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特集 リハビリテーション医療における補完代替医療の可能性
6 温泉療法とリハビリテーション医療
Balneotherapy and Rehabilitation Medicine
松元 秀次
1
,
小林 美香
1
,
李
1
Shuji Matsumoto
1
,
Mika Kobayashi
1
,
Qing Li
1
1日本医科大学大学院医学研究科リハビリテーション学分野
キーワード:
温泉療法
,
リハビリテーション医学
,
物理作用
,
化学作用
,
作用機序
Keyword:
温泉療法
,
リハビリテーション医学
,
物理作用
,
化学作用
,
作用機序
pp.997-1003
発行日 2018年12月18日
Published Date 2018/12/18
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要旨 わが国の有する世界有数の温泉は,古くから日本人に親しまれている.温泉療法とリハビリテーション医学は,歴史的かつ社会的背景から関係は密接で,理念を共有している.温泉療法の作用機序には,温熱作用や浮力,水の粘性抵抗,静水圧,圧力媒体効果,含有成分の効果,温泉地環境作用があり,血管拡張作用が酸素や栄養の供給と老廃物の排出を高め,コラーゲン柔軟化などとともに大きな治療効果をもたらす.治療目的に沿って使い分けられる一方で,温泉療法や泉質には,適応症や禁忌症が記されており,経験的伝承によるところも大きい.健康志向や社会ニーズを受けて温泉療法についての理解を深め,上手なリハビリテーション医療への活用が期待される.
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