Japanese
English
特集 歩行訓練のエビデンス
パーキンソン病
Parkinson's disease
中島 孝
1
Takashi Nakajima
1
1国立病院機構新潟病院神経内科
1Department of Neurology, Niigata National Hospital, NHO
キーワード:
HAL
,
サイバニクス治療
,
BWSST
,
BWSOT
Keyword:
HAL
,
サイバニクス治療
,
BWSST
,
BWSOT
pp.201-207
発行日 2017年3月10日
Published Date 2017/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200877
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
パーキンソン病におけるリハビリテーションの重要性
パーキンソン病(Parkinson's disease)は代表的な指定難病であり,日本では100〜150人/10万人と推定されている.一般的に,50〜65歳の発症年齢が多いとされる1).常染色体優性または劣性遺伝病による若年性パーキンソン病があり40歳未満の発症者に対しても対応が必要である.パーキンソン病は高齢になると発病率が増加する.さらに,高齢者で未診断,未治療のパーキンソン病患者が多いため,人口構成の高齢化に伴い今後大きな社会問題となる.このため,パーキンソン病のリハビリテーションは専門的なリハビリテーションとしてだけでなく,高齢者一般の運動機能障害者のリハビリテーションとしての重要な要素となる.
パーキンソン病治療薬に対する効果はほとんどないが,進行性核上性麻痺,大脳皮質基底核変性症,多系統萎縮症などといったパーキンソン症状を起こす疾患群は高齢障害者群の中に潜在している神経疾患である.これらもまた,パーキンソン病のリハビリテーション技術を準用しながら対応する必要のある疾患群である.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.