特集 夜尿症
ボツリヌス毒素膀胱内注入療法の可能性
内藤 泰行
1
,
安食 淳
,
浮村 理
1京都府立医科大学 泌尿器科
キーワード:
Botulinum Toxins
,
膀胱内投与
,
夜間遺尿症
Keyword:
Botulinum Toxins
,
Administration, Intravesical
,
Nocturnal Enuresis
pp.1674-1677
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021041101
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<Key Points>(1)薬物療法に治療抵抗性の過活動膀胱に対して、2019年ボツリヌス毒素膀胱内注入療法が15歳以上において保険承認された。(2)海外の報告では、小児過活動膀胱へのボツリヌス毒素膀胱内注入療法の有効性が報告されている。しかし、その過活動膀胱患者のなかで夜尿に関しては効果が限定的な可能性もあり、適応には注意が必要である。(3)尿路感染や尿閉が安全性の問題点となるが、ほとんどが一過性の副作用にとどまる。(4)治療効果は6ヵ月程度で減弱するため、反復して注入が必要となる症例がある。
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