投稿論文 症例報告
カテコールアミン誘発性多型性心室性頻拍の小児患者に対する全身麻酔経験
山崎 克晃
1
,
池田 慈子
1大阪市民病院機構大阪市立総合医療センター 麻酔科・ICU
キーワード:
Botulinum Toxins
,
Fentanyl
,
下肢
,
吸入麻酔
,
筋痙縮
,
四肢麻痺
,
静脈麻酔
,
心電図
,
全身麻酔
,
Sevoflurane
,
頻拍-カテコラミン誘発性多形性心室性
Keyword:
Anesthesia, General
,
Anesthesia, Inhalation
,
Anesthesia, Intravenous
,
Fentanyl
,
Muscle Spasticity
,
Sevoflurane
,
Quadriplegia
,
Electrocardiography
,
Botulinum Toxins
,
Lower Extremity
,
Polymorphic Catecholergic Ventricular Tachycardia
pp.1322-1326
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2022069465
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カテコールアミン誘発性多型性心室頻拍(catecholaminergic polymorphic ventricular tachycardia:CPVT)は、リアノジン受容体2型(RyR2)の変異により、発熱や運動、精神的なストレスによって多形性心室頻拍を誘発する致死的遺伝疾患である。今回、CPVT患児の両下肢ボツリヌス注射療法を、全身麻酔で管理した。交感神経刺激による不整脈誘発を防ぐことが最重要であるが、麻酔導入中に心拍数と収縮期血圧の低下を認めた。CPVT患者の周術期管理では、麻酔薬の過量投与による副交感神経刺激にも注意を要し、手術侵襲と麻酔深度のバランスを考慮する必要がある。
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