連載 参加してためになる国際会議・第6回
AAPM&R (American Academy of Physical Medicine and Rehabilitation)
笠井 史人
1,2
1昭和大学医学部リハビリテーション医学講座
2昭和大学江東豊洲病院リハビリテーション科
pp.535
発行日 2017年7月18日
Published Date 2017/7/18
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- 文献概要
▶ 会議の概要
米国では,リハビリテーション科医師はphysiatristと呼ばれている.このphysiatristの所属する大きな学会が3つある.研究色の色濃いAssociation of Academic Physiatrists(AAP),コメディカルも多職種所属しているAmerican Congress of Rehabilitation Medicine(ACRM),そしてAmerican Academy of Physical Medicine and Rehabilitation(AAPM&R)である.AAPM&Rは臨床研究をメインとしたphysiatristのための学会であり,そのAnnual Assembly(年次会議)は米国で最もメジャーなリハビリテーション医学の学術集会といえる.
AAPM&R設立は1938年,当初はAmerican Society of Physical Therapy Physiciansであったが,その後3回名称を変えている.米国のリハビリテーション医学を語るとき避けて通れないのがDr. Krusenを父とするPhysical Medicine派と,Dr. Ruskを父とするRehabilitation Medicine派の対立であろう.当学会も紆余曲折を経て現在の名称に落ち着いたのは1955年であった.日本リハビリテーション医学会が第50回を迎えた2013年に75周年を迎えており,ちょうど四半世紀歴史が古い.オフィシャルな学術誌はPM&Rであるが,2009年からの刊行なのでこちらの歴史は浅い.
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