書評
American Academy of Orthopaedic Surgeons 編―Atlas of Orthoses and Assistive Devices, 3rd ed
加倉井 周一
1
1東大病院リハビリテーション部
pp.78
発行日 1998年1月10日
Published Date 1998/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108576
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アメリカ整形外科学会の編集で定評のある本書(初版1975年,2版1985年)が12年振りに改定された.内容は,1)装具の基礎(処方,材料と強度,正常歩行と異常歩行,脊椎/上肢/手/足部のバイオメカニクス),2)脊椎装具,上肢装具,下肢装具および靴の基本,材料,部品,3)脊椎装具(疼痛用装具外傷用および術後装具,脊柱変形に対する装具),4)上肢装具(頭部外傷,頸髄損傷,火傷,関節炎,末梢神経麻痺,腕神経叢麻痺,機能的上肢骨折装具,スポーツ損傷手根管症候群/テニス肘など累積外傷用装具),5)下肢装具(頭部外傷,脊髄損傷,機能的下肢骨折装具,関節置換術後の装具,スポーツ損傷,神経原性/血行障害に対する装具,ポストポリオ症候群,足部装具),6)小児用装具(足部/下腿変形用,脊髄損傷,股関節疾患,筋疾患,脳性麻痺,二分脊椎),7)各種補助具(つえ,クラッチ,歩行器,座位保持装置,車椅子,レクリエーション用/スポーツ用/運転用/日常生活用補助具,電動補助具およびリハビリテーション・ロボット)に分かれ,本文677ページという分厚い書籍である.初版と2版の題名は“Atlas of orthotics”で,副題として「バイオメカニクスの理論と応用」がついていたが,20数年間経って,装具はバイオメカニクスの理論に基づいているという考えがすっかり定着したためか,今回は削除されている.
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