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特集 リハビリテーション医療におけるジェンダーの視点
5 内部障害疾患のリハビリテーションにおける性差の視点
View of Sex Difference in Rehabilitation of Internal Disorder Disease
藤谷 順子
1
Junko Fujitani
1
1国立国際医療研究センター病院リハビリテーション科
キーワード:
gender
,
性差
,
心臓リハビリテーション
,
慢性閉塞性肺疾患
,
糖尿病合併症
Keyword:
gender
,
性差
,
心臓リハビリテーション
,
慢性閉塞性肺疾患
,
糖尿病合併症
pp.351-357
発行日 2017年5月18日
Published Date 2017/5/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 内部障害疾患の中では,循環器疾患について,性差医学研究が多くなされている.エストロゲンに心血管保護作用があるため,また日本での女性の低い喫煙率を背景として有経女性の虚血性心疾患の頻度は低いが,閉経後は増加し,超高齢社会を反映して,運動機能の低い高齢女性の虚血性心疾患や心不全が増加しており,リハビリテーション上の配慮を要する.リハビリテーションの効果についての性差研究は多くなく,運動耐容能の改善における性差についての見解も一定していないが,生活指導に有効なポイントが男女で異なることは報告されている.一方,慢性閉塞性肺疾患や糖尿病合併症においては,男性やその社会背景への配慮が必要である.
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