第51回 日本リハビリテーション医学会 学術集会 パネルディスカッション◎外傷性脳損傷のリハビリテーション
脳外傷後亜急性期のリハビリテーション—社会参加の向上に関する諸問題と高次脳機能障害
豊倉 穣
1
1東海大学大磯病院
pp.542-546
発行日 2015年8月18日
Published Date 2015/8/18
- 販売していません
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
外傷性脳損傷(Traumatic brain injury,以下TBI)後の障害像はバリエーションに富む.本パネルディスカッションでは,社会参加に向けて積極的なリハビリテーション(以下,リハ)が展開される時期に遭遇する高次脳機能障害の諸問題について考えたい.
具体的事例として①社会生活上の問題が表面化していながら,標準的な神経心理学的検査では異常が検出できないごく軽微な注意障害例,②見逃されていた脳外傷が社会復帰後に判明した症例,③参加のプログラムを阻害する心理社会的問題に対峙した症例を紹介する.それぞれの対応を通して①軽症注意障害に対する大磯二重課題,②軽度外傷性脳損傷(mild TBI,以下mTBI),③TBI後うつについて論じたい.
Copyright © 2015, The Japanese Association of Rehabilitation Medicine. All rights reserved.