Japanese
English
特集 頭部外傷
〔1〕重症頭部外傷の急性期の諸問題について
ACUTE HEAD INJURY
工藤 達之
1
,
高山 禄郎
1
,
三河内 薫丸
1
,
石森 彰次
1
,
宇賀神 一夫
1
,
増田 喜八郎
1
,
福田 栄
1
,
平井 秀幸
1
,
片山 勲
1
,
戸谷 重雄
1
Tatsuyuki Kudo
1
1慶応義塾大学医学部外科
1Dept. of Surgery, Keio Univ. School of Medicine
pp.897-906
発行日 1962年10月1日
Published Date 1962/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201337
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I.はじめに
頭部外傷は,近年,都市,農山村の別なく発生し,驚くべき実数を示していることは,統計がこれを示しているばかりでなく,日常われわれの身辺に感じているところである。この時期にあたつて,本会がこの問題をとりあげたことは,まことに時宜を得たものであろう。
頭部外傷については論議し,研究されねばならぬ問題はまことに多い。しかし,ここでは,われわれは,問題を急性期の頭部外傷,しかもその治療にかぎつて,それも,重症の閉鎖性外傷に限定し,なるべく実際的,臨床的な立場から論議をすすめたいと考える。けだし,これが頭部外傷のもつとも本質的の問題と考えるからである。
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