第51回 日本リハビリテーション医学会 学術集会 パネルディスカッション◎外傷性脳損傷のリハビリテーション
生活期とリハビリテーション
武居 光雄
1
1諏訪の杜病院
pp.547-549
発行日 2015年8月18日
Published Date 2015/8/18
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はじめに
高次脳機能障害者にとって長い人生をどのように暮らすかはとても重要な問題である.急性期を乗り切り,回復期リハビリテーション(以下,リハ)を経ても障害が残存した方は多い.生活期における目標は社会参加であり,学生なら就学,社会人なら就労,高齢者であれば残された余生をいかに第3者の手助けを借りずに生きてゆくかである.さて,筆者は常々,医療者は心身ともに健康であることは勿論,経済的にも健康である必要があると考えている.支える医療者も十分に社会資源を理解し,精神保健福祉手帳取得や精神通院の手続きの手助けを行い,場合によっては障害年金を申請,社会参加する一歩を踏み出すように仕向けることが生活期では必須である.可能な限り,生産年齢層であれば,納税者に戻ることである.
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