第51回 日本リハビリテーション医学会 学術集会 パネルディスカッション◎回復期リハビリテーション病棟モデルズ
回復期リハビリテーション病棟における医師教育のあり方—中途入職の医師を誰がリハ科医に育て上げるのか?
菅原 英和
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1初台リハビリテーション病院
pp.533-536
発行日 2015年8月18日
Published Date 2015/8/18
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はじめに
急性期病院の在院日数が短縮し,在宅医療・介護の資源が充実しつつあるなかで,その両者をつなぐ回復期リハビリテーション(以下,リハ)病棟の重要性は増していくばかりである.回復期リハ病棟が担うべき役割として,①急性期病院から迅速に患者を受け入れ十分な医学的管理で合併症の併発を予防・治療しリハを軌道に乗せる,②集中的なリハと必要十分なケアを提供しチームアプローチを駆使してできる限りの機能向上・日常生活動作(ADL)改善を図る,③地域と連携を取りながら可能な限り家庭復帰を支援する,が挙げられる.重症患者にも対応できる医療・ケア体制の整備,リハケアスタッフの量的な充実,スタッフに対する教育研修体制等質的な向上,急性期病院および生活期リハ・ケアとの連携推進等,回復期リハ病棟には多くの課題が山積みされている.
当院は東京都渋谷区にある回復期リハ病棟(4病棟168床)と外来・短時間通所リハ・訪問リハの機能を持つリハ専門病院である.12年前の開設から今日に至るまで,病棟チームマネージャー制の導入,1日9単位365日リハの提供,モーニング・イブニングケア体制,教育研修体制の充実等,様々な先駆的な取り組みを実践してきた.
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