第51回 日本リハビリテーション医学会 学術集会 サテライトシンポジウム◎脳卒中の新リハビリテーション機器
機能的電気刺激装置(ウォークエイド®)による脳卒中リハビリテーションの展開
越智 光宏
1
,
加藤 徳明
1
,
和田 太
1
,
蜂須賀 研二
1
1産業医科大学リハビリテーション医学講座
pp.320-322
発行日 2015年6月18日
Published Date 2015/6/18
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はじめに
歩行神経筋電気刺激装置(米Innovative Neurotronics社製,帝人ファーマ株式会社,ウォークエイド®,以下WA)は表面電極型の機能的電気刺激装置(Functional Electrical Stimulation:FES)である.内蔵されたtilt sensorで,下腿の傾きを検知し,遊脚期のみに電気刺激を行い,足関節を背屈させることにより,円滑な下肢の振り出しを促すことができる.歩行時の設定方法にはHAND mode(手動で電気刺激を行う)とTILT mode(tilt sensorで下腿の傾きを検知し,専用ソフトを用いて歩行時に適切な電気刺激が行えるように刺激する)がある.初期設定はHAND modeを使用,その後TILT modeに移行することにより下腿に装着した本体のみを用いた歩行が可能になる1).第50回の本学会では2症例の使用経験を報告し2),引き続き探索的臨床研究と多施設共同探索的臨床研究を行ったので若干の考察を加えこれを報告する.
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