第49回 日本リハビリテーション医学会 学術集会 専門医会企画◎リハビリテーション科専門医はもっと義肢医療に関わろう-義肢医療の実際の現場から-
最近の義肢治療―本義肢処方の立場から
樫本 修
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1宮城県リハビリテーション支援センター
pp.635-638
発行日 2013年8月18日
Published Date 2013/8/18
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はじめに
当センターの機能の1つである身体障害者更生相談所(以下,更生相談所)では,障害者自立支援法(現障害者総合支援法)での補装具判定を行っている.判定チームは筆者と東北大学肢体不自由リハビリテーション科の非常勤医師5名,理学療法士4名,作業療法士2名からなる.年間1,300件以上の直接判定を行い,障害者自立支援法施行以降の過去5年間(2006~2010年度)の義肢支給件数は,新規,再支給を合わせて義手127件,義足540件であった.判定では切断者の断端評価の上,身体機能,歩行能力,就労,生活スタイル,使用環境に応じた義肢の処方,仮合わせ,適合判定を行い,必要に応じ義肢装着訓練を行っている.新規事例の判定は,医療保険で作製した仮義肢を使用した後の本義肢処方の立場となる.ここでは最近の切断,義肢処方統計を紹介し,本義肢処方の立場からみた義肢治療の現状と課題を提言する.
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